私は毎日着物が着たい。そこに立ちはだかったのは母だ。
強敵だ!。父は私が着物を着るとさりげなくご機嫌になるのだが、
母は、着物はハレの日のものと心のどこかで決め付けている。
母に買ってもらった、どっから見ても解りやすいポリエステルの着物に、
半幅の帯で、襷をかけたり、割烹着を着たりして、家事を手伝う着満々なのだが、
母は、「そんなんじゃ家事もロクに出来ない」と一言言わないと
気が済まない。あのーポリですから。。。お母さんが買ってくれた。
洗濯も、ジャブジャブ洗濯機で洗えますから。。。
訴えても、どーも手伝わせるには気が引けるらしい。
困ったものだ。
とは言え、母は、勿論普段着物なんか着ないし、
私が最後に見た母の着物姿は、確か私の入学式。
そうなのだ、母の心の中には「着物はハレの日」と決まっているのだ。
私は「ハレの日」着物には今のところ興味が無い。
しいて言うなら「おせん」ちゃんの、畑仕事の着物なのだ。
そうして、いざってときは、女将のようにびしっと決めたいものだ。
これが夢。でも、着るだけで母の機嫌が悪くなると、
折角着物を着ているのに、気持ちが暗くなる。
そうさ、その着物でトイレ掃除でも、洗濯でも、掃除でも
何でも出来るところを見せ付ければ、母も納得してくれるのだろうけれど、
これがまた、自分のスタイルで家事を仕切りたい母と、
私の攻防戦が始まる。
うーん。この戦い、負けたくないけれど、時間じゃないと
解決してくれそうになさそうだな。。。
てなわけで、実家に帰ってから殆ど着物は着ていない。
横浜にいたときは、休日は着物と決めていたのにな。。。
と言うことで、益々着物着たい病が私の心の中で
むくむくと顔を擡げている。
先ずは母を落とさないと、私の着物ライフは遠くなりそうだな。。。
が、頑張る!
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