着物熱がまだ冷めないので、またまた着物のお話です。
成人式にも振袖に興味を示さなかった私。
実は、成人式の着物は要らないから、アメリカに行かせてくれと、
両親に土下座した私は、意地でも成人式に着物を着ることを拒んだ。
振袖なんて、何回着られるのだろう。で、デパートやチェーン店の
振袖は、いわゆる現代柄とかで、私にはきらびやか過ぎる。
しかもお店の説明だと、「四季の花が入ってますから、どの季節にも
着られます」。。。う、うそだ。真夏に振袖、見たこと無いぞ。。。
そのまま、お高い着物に手を出さず、成人式はぶっちぎって、
家でのんびりしていた。
そんな私が社会人になって、IT関連の仕事をして、キタのは
肩こりと腰痛だった。ま、職業病ですね。
プログラミングをしていると座りっぱなし、
エンドカスタマーサポートをしていると、解決するまで立つことも
不可能。インストラクターをしていると、逆に立ちっぱなし。。。
それにOLの職業病外反母趾。
腰にはコルセットがよいと聞いてもなんかねぇ~。
そこで思いついたのは、帯!着物で暮らせばいいんだ!
外反母趾も足袋で矯正できる!
ただ!着物もないし、教えてくれる人もいない。
着付け教室は敷居が高い。
それに、周囲に着物を着ている人がいないので、
どんな着物がいいのか、まるでわからない。うーむ・・・
数年悩んだ挙句、めぐり合ったのは着物好きの友人。
彼女たちの後を付いて歩き、好きな着物はどんなものか
考えた。悩んだ。大先生はお稽古をされていたので、
すでに、着物もち。先生は、リサイクル着物などを
集めたりしているが、大正ロマン風お召しなどを着ている。
さて私は?
気が付いたら、いるじゃない。父の実の母。
既に他界していたが、写真を見ると父にそっくり=私にそっくり。
そーだ、おばあちゃんの着物が私の地味好きの心に火をつけた。
昭和30年代のおばあちゃんの着物!コタツでみかんを剥いたり、
襷がけで料理したり、掃除したり・・・これだ!!!
と言うことで、おばあちゃんの着物になるために、
今から練習しよう。これがきっかけだった。
ま、この歳になると、冠婚葬祭、どんな席で着物を必要と
するかわからないし、所作も解らなければ、着崩れもするでしょうし、
直し方も解らないと・・・
そんなわけで、私の着物ライフは始まった。
しかーし!そこには高い壁があった。母だ。
着物はハレの日と思い込んでいる母に、ポリエステルの
着物をプレゼントされたが、やっぱり、着物はハレの日のもの、
普段着るなど理解できないらしい。。。
私は普段着物が着たいのっ!
ってなわけで、母との攻防がここから始まる。。。
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