先週、平塚の「だるまや京染本店」さんに伺ってから、
着物熱が冷めない。
今になって考えれば、高校時代、女子高だった私の学校は
家庭科の授業があって、調理のほかに2年生で和裁を習う。
作成するのは「浴衣」。初心者の基本ですね。
そのときの私は着物にまったく興味も無く、まして小学校のとき
家庭科で運針をしたら男の先生に「雑巾か」って罵声を浴びて、
手縫いにトラウマを抱えていた。
とりあえず、出席の単位とある程度の点がもらえれば何でもいい。
そんな気持ちで授業に出席していた。
と言うわけで、やる気無し無しの生徒が選ぶ浴衣地なんて、
外に着て行くような紺地のお洒落な物なわけが無い。
昔の映画で、寝巻きにしていたような、白地の大きな花柄の
格安の浴衣地だった。糊がばりばりに効いて、縫いにくかったなぁ~
(縫う前に洗えよ。。。)。先ずは自分のサイズを友人に測ってもらい、
そのサイズに裁断してゆく(糊のお陰でそれは紙のようで楽だった)。
先ず、袖、そして背縫い。ここでむくむくと頭をもたげてきたのは、
小学校の頃の「雑巾事件」。諦めて、祖母に応援を頼む。
次から次へと宿題が出るたびに、祖母にSOS。毎回頼んでた。
出来上がった浴衣は勿論、私が縫ったものでは無い事は
バレバレだったけれど、期日には必ず提出していたので、
なんとかぎりぎりの点でクリアできた。
勉強なんてそんなもんです。あとから「やっておけば良かった」と
後悔するものです。そして、今、私が後悔しております。
それでも、時折運針したり、刺し子をしてみたり、手縫いの
練習を一昨年くらいから始めています。
気が向いたときだけですけれどね。「雑巾事件」のトラウマを
払拭するためにもね(笑)。
一昨年の作品は、祖母のウールのアンサンブルの着物の裄出しだった。
但し!裏は見ないでぇ!!!と叫びたくなるような代物です(爆)。
今年はちょっと諦めちゃったけれど、高校時代に勉強しなかった
罰として、来年は自分で浴衣でも縫ってみようかな。。。
もう、助けてくれる祖母もいないし。自力でやってみようかな。
さて、格安の浴衣地探さなきゃ(学習したのか?(笑))。
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